カロリンスカ研究所
10月から3月まで、在外研究制度というものを利用し、
スウェーデンのカロリンスカ研究所で研究を行っています。
所属する研究室のボスは、Håkan Westerbladという方で、筋疲労の研究で有名な方です。
この六ヶ月の在外研究の目的は、intact fiberと呼ばれる生きた単一の筋細胞を取り出して、
筋細胞内のカルシウムイオン濃度を測りながらの筋力計測手法を習得することです。
実験技術を説明することは簡単なのですが、単一の筋細胞を取り出すという作業がとても大変で、
少しでも対象とする筋細胞を傷つけると収縮しなくなりますので (死んでしまいますので)、
慎重に余分な筋細胞を切り落としていき、最後に1個だけ残すという作業を練習しています。
習得には3ヶ月位かかると聞いており、 必然的に現時点では失敗のみを繰り返す毎日で
精神的にタフな状況ですが、 なんとか12月中には形になるようにしたいと思います。
また、カロリンスカ研究所はストックホルムにあり、
ストックホルムはノーベル賞の授賞式が行われるところとして有名ですので、
そのへんの観光もしようと思っています。
2019.10.11