福谷充輝のホームページ

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9th World Congress of Biomechanicsで研究発表をしました

9th World Congress of Biomechanicsで、

Sarcomere length variations in the pure isometric and the enhanced isometric conditions in the skinned single fiber preparations

という内容で研究発表を行いました。

これは、単一の筋線維を対象に、力学計測中に個々のサルコメア長を可視化しようとしたものです。
通常、力発揮中の各サルコメアの長さは分かりませんので、
【筋が10%伸びた = 各サルコメアが “均等” に10%伸びた】
と考えるのが普通です。
しかし、実際のサルコメア長は均等ではなく、
均等ではないからこそ生じる現象というものがありますので、
出来ることならば力学計測中の個々のサルコメアの長さを測りたい、ということで、
単一の筋線維を対象に、個々のサルコメア長を測ろうとしています。

この発表データを取得した後も、試行錯誤しながら実験手法の改善を続けていて、
以前よりもかなり安定してデータが取れるようになってきており、
やっと本格的なデータ取得に移れそうなところまで来ています。

ところで、今回の学会は台湾での開催でしたが、
コロナのため、台湾に滞在するには1週間の隔離が必要ということでした。
学会参加のため1週間、学会参加の前の隔離期間で1週間、
合計2週間、台湾に滞在するというのは、
1週間の担当授業が8コマある私にはかなり厳しいスケジュールでしたので、
オンライン参加となりました。
おそらく私と同じような状況の人も多いと思われ、
それは学会運営側も100も承知だと思いますので、
それを見越してか、私が見たこともないような
手の込んだオンライン学会用のプラットフォームが整備されていました。

下記の写真がそれで、この【Atsuki Fukutani】という文字の下にいるキャラクターが私です。
これを、RPGゲームのように、キーボードで好きなところに動かすことができ、
例えば0407というブースの前に行けば、
私の学会発表ポスターが拡大表示で見えるようになり、
一対一で話がしたければ、キャラクターに向かって話しかけると、
ZOOMアプリのように、ビデオ通話ができます。
このような学会用プラットフォームは初めての経験でした。

現地参加でのやりとりには及ばないとは思いますが、
オンライン開催学会でここまでのやり取りが出来れば十分、と思う人は多いと思いますので、
時間的、金銭的な負担を劇的に抑えられるオンライン学会が
一気に普及しそうな予感がしました。

写真

Atsuki Fukutani Ph.D.
(Sport Sciences)

Faculty of Sport and Health Science, Ritsumeikan University, Assistant professor

1-1-1 Noji-higashi, Kusatsu, Shiga, 525-8577, Japan

info@skeletalmuscle.net

Copyright © Atsuki Fukutani
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