論文が採択されました (Influence of muscle length on the stretch-shortening cycle in skinned rabbit soleus)
Scientific Reportsに投稿していた論文が採択されました。
Influence of muscle length on the stretch-shortening cycle in skinned rabbit soleus
Atsuki Fukutani, Tadao Isaka
この研究では、ウサギのヒラメ筋から単一の筋細胞を摘出し、stretch-shortening cycle (伸張性収縮による発揮筋力増大) の程度、反動効果の程度を、筋細胞 (サルコメア) の長さを変えた条件間で比較しました。その結果、筋が短い条件と比較して長い条件において、より大きな反動効果が得られました。本実験で設定した「筋が長い条件」は、筋収縮の源である結合したクロスブリッジの数が「筋が短い条件」と比較して少ないと考えられます。それにも関わらず大きな反動効果が得られたため、クロスブリッジ以外の要素が反動効果に貢献しているのではないかと考えられます。私達はその候補としてタイチンの貢献を考えており、このタイチンの弾性が反動効果、すなわちヒトの身体運動パフォーマンスに貢献しているのかどうか調べることに力を入れています。
2019.11.28