福谷充輝のホームページ

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公益財団法人大和証券ヘルス財団、調査研究助成に採択されました。

公益財団法人大和証券ヘルス財団、調査研究助成に
【転倒を防ぐ鍵である、“素早い姿勢のリカバリー”を可能にする骨格筋の弾性特性解明】
という研究プロポーザルが採択されました。

高齢者の転倒は大きな社会問題の一つです。
この問題解決に向けて、転倒の原因である “何かにつまずくことをなくす” ことも重要ですが、
“何かにつまづいて崩れた姿勢をすぐにもとに戻す” ことも重要だと考えています。
若い人の歩行を観察すると、彼らも何かの障害物につまずくことはあります。
しかし、そのような人は “姿勢を崩してもすぐに姿勢を戻すことで
転倒を免れていることもあります。

ただし、このリカバリーによって転倒を防ぐには、
非常に素早くリカバリーシステムが機能する必要があります。
というのも、通常歩行の1歩は1秒もかかかないほど短時間で完遂されるため、
姿勢を崩してからそれをリカバリーするのに1秒もかかるようでは転倒を免れることはできません。
つまり、崩れた姿勢をリカバリーするためには0.1 (100 ms) 以下といった
非常に素早い反応が求められます。
このような反応を達成する手段の一つとして、
筋の弾性が貢献しているのではないかと考えています。

弾性による力は物体が引き伸ばされた瞬間に時間遅れ無しで発生するため、
姿勢が崩れた瞬間 (=特定の筋が引き伸ばされた瞬間) に弾性力が働き、
姿勢を元に戻すような力を加えることが可能です。
そこで本プロジェクトでは、
崩れた姿勢の素早いリカバリーに貢献しうる骨格筋の弾性力が何によって生じているのか
を検証する予定です。

これは基礎的な研究ではありますが、
まずは弾性力を生み出す (大きく貢献する) 要素が何かを検証して、
その要素が年を重ねるにつれて減弱していくのであれば、
それを予防する戦略を立てて転倒予防に繋げる、という発想にもなりますので、
そのような将来構想も見据えながら、研究を進めていきたいと思います。

写真

Atsuki Fukutani Ph.D.
(Sport Sciences)

Faculty of Sport and Health Science, Ritsumeikan University, Assistant professor

1-1-1 Noji-higashi, Kusatsu, Shiga, 525-8577, Japan

info@skeletalmuscle.net

Copyright © Atsuki Fukutani
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