福谷充輝のホームページ

福谷充輝のホームページ

論文投稿

最近、論文を投稿しました。
これは、2018年度の夏休みに、カナダのカルガリー大学で取得したデータに関するもので、
これでカルガリー大学で取得したデータは全部使い切ったという感じです。
データ取得からかなり時間が経っているのですが、

データ取得 → 分析 →データの解釈 → 学会発表 → 論文執筆 → 論文投稿

というプロセスを考えると、
まあこんなもんかなという感じです。
(本音としては、上記のプロセスを1年くらいで終わらせたいと考えていたのですが・・・)
さらにいうと、実験計画の立案や研究費申請、倫理申請に1年くらい、
論文投稿から論文採択までにだいたい6ヶ月から1年くらいかかるので、
あらためて、一つの研究プロジェクトを成功させるのは大変だなと感じています。

論文投稿に際し、どの雑誌に論文を投稿するのかを決めるのですが、
多くの人はインパクトファクター (雑誌の価値を測る指標) を参考にするかと思います。
ただ、最近は、論文掲載料もしっかり考えないといけなくなっています。
最近は、大学や研究所で働いている人だけでなく、
Youtuberでも論文を読み込んでいる人がいるようですが、
これが出来るのは、論文が “オープンアクセス” といって、
ネットで無料でダウンロード出来るようになっているからだと思います。
これまでは、普通は大学の図書館等が購読料を支払うことで、
大学関係者が論文をダウンロード出来るようになっていたのですが、
「研究費 (主に国から交付されたお金) で得られた研究成果は一般市民にも還元されるべき」
という考えから、
無料で研究成果を閲覧できるようにするという動きが広まってきています。

これはよい動きだとは思うのですが、
こうなると、これまでは図書館等が支払う購読料によって運営されていた論文発行雑誌
(講談社といった本の出版会社の論文バージョンと考えてください)
の運営がうまくいかなくなるので、
当然、誰かがお金を負担する必要があります。
それが、上記の論文掲載料 (オープンアクセス料) といった感じになっています。
私が最初にオープンアクセス専門の雑誌の論文掲載料を見た時、
10万や15万といった額だったので、正直「高っ」と思った記憶があります。

そこで、今回論文を投稿する時に、なるべく安いところに投稿しようと思って、
一通り論文掲載料を調べてみると、
なんと、当時10万や15万で高いと思っていた私の考えは既に過去のものとなっていて、
20万を超えるところも多く、40万、60万というのもありました。
これらの中には、「ハゲタカ雑誌」といって、
論文掲載料で商売をしようとしている悪質なものもあるのですが、
例えば上記の60万の雑誌は、誰もが夢見る超有名どころのジャーナルなので、
「論文掲載料が高すぎる雑誌は何か問題のある雑誌だ!」というわけではありません。

この論文掲載料のコンセプトは、今後受け入れざるを得ないものになると思いますので、
いろいろ考えていかなければならないなと改めて実感しました。

なお、今回は特に写真がないので、カロリンスカ研究所での私の紹介ページを載せておきます。
https://staff.ki.se/people/atsfuk
カロリンスカに来てすぐのもろもろの事務作業で、
メールアドレスを何回打っても上手く認識しなかったのでおかしいなぁと思っていたのですが、
メールアドレスをよく見てみると謎が解けました。
そして、「これってこのままでいいんですか?」と一応確認したのですが、
「別に大きな問題はないでしょ!?」という感じだったので、
私も「もうこれでいいや」という感じで、結果的に半年間、特に問題なくやりすごしました (笑)

カロリンスカ研究所

写真

Atsuki Fukutani Ph.D.
(Sport Sciences)

Faculty of Sport and Health Science, Ritsumeikan University, Assistant professor

1-1-1 Noji-higashi, Kusatsu, Shiga, 525-8577, Japan

info@skeletalmuscle.net

Copyright © Atsuki Fukutani
トップへ戻るボタン