福谷充輝のホームページ

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キングス・カレッジ・ロンドン

現在、スウェーデンのカロリンスカ研究所を拠点に活動していますが、
今回はイギリスのキングス・カレッジ・ロンドンの紹介をしたいと思います。

ヨーロッパにいることのメリットとして、
2-3時間のフライト、かつ、東京-大阪の新幹線往復程度の値段で
他のヨーロッパの国に行くことが出来るということがあります。

そこで、以前から私が注目していたキングス・カレッジ・ロンドンに行ってきました。
キングス・カレッジ・ロンドンは、12名ものノーベル賞受賞者がいるような非常に有名な大学であり、
ナイチンゲールという歴史的に有名な人が世界初の看護学校を設立したことでも有名です。

私の興味がある筋肉の研究分野に関しても、
筋収縮の根源である “滑り説” の提唱という金字塔を打ち立てた
ジーン・ハンソン (Jean Hanson) という方がおり、
伝統として筋肉の研究を世界的にリードしている大学です。
そのラボで働いている研究者の1人であるLuca Fusiという方と知り合う機会があり、
一度、訪問させていただいても良いですかとお願いしたところ、快く承諾していただきました。

実際に訪問すると、驚くほど親切に対応していただき、
現在進行中の研究を詳細に紹介していただいただけでなく、
私の研究アイデアをプレゼンする機会もいただきました。
正直、ここまでやってもらえるとは思っていなかったので、
発表スライドも「もし紹介するチャンスがあれば」という感じで
パワーポイント9枚程度しか準備していなかったのですが、
蓋を開けてみれば1時間近く、細部に渡りディスカッションすることとなりました。

その後はラボのみんなで食事に行き、
食事後はFusi先生とBrunello先生と私の3人だけで、
先生たちの未発表データを、2時間程度、みっちり紹介していただきました。
詳細はここでは言えませんが、まさにトップレベルの研究で、
これまでの考え方を大きく変えなければならないようなものでした。

結局、朝の10時に待ち合わせをしたのですが、全てが終わったのは夕方の6時位で、
この間ずっと私に付き合っていただき、とてもありがたかったです。
レベルは違うのですが、お互い同じような実験系を採用していることもあり、
一緒に研究ができればいいねという話もしていただき、
問題は私の実力が追いつくかどうかといった感じです。

今回の訪問で私のモチベーションは想像以上に高まったので、
明日からは今以上にフルスロットルで頑張りたいと思います。

写真の一つは、ロンドンブリッジから見たタワーブリッジです。
訪問する一週間前にロンドンブリッジでテロがあったのですが、
私が訪問したときには問題なく、多くの人がロンドンブリッジを利用していました。

写真

Atsuki Fukutani Ph.D.
(Sport Sciences)

Faculty of Sport and Health Science, Ritsumeikan University, Assistant professor

1-1-1 Noji-higashi, Kusatsu, Shiga, 525-8577, Japan

info@skeletalmuscle.net

Copyright © Atsuki Fukutani
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